2007年外国人による日本語弁論大会 発表原稿
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「やさしさのちから」

ヨウ テキ
中国


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 皆さんこんにちは!
中国の東北地方から参りました楊迪(ヨウテキ)と申します。今日、この場を借りて、皆さんにお伝えしたいのは やさしさにちからがあることです。 それで、私のスピーチのテーマは 「やさしさのちから」。
 私はやさしさのちからを信じています。

 2005年の春、大学二年生の私は交換留学生として日本へ来るチャンスをもらいました。ずっと大学のキャンパスに閉じ込められた私がこんな絶好のチャンスに恵まれて、すごくわくわくしていました。ところが、私のおじいちゃんと何人かの親戚が私の燃え上がった熱情に冷たい水をかけたのです。「日本人は冷たいものだ」、「特に中国人にはやさしくするわけない」と私の日本留学に反対していました。日本軍に侵略されたことのあるこの土地に生まれた人間なので日本に対して、いいイメージをほとんど持ってなかったのです。

 それにもかかわらず、私は日本の和歌山というところに来ちゃいました。このみかんで有名な和歌山で人々の心が非常に暖かかったのです。いつも笑顔で私の質問に答えてくれる大学の先生、一切の日常用品をただで貸してくれる支援団体の方方、何万円の合宿代を出し合ってくれた部活の先輩たち、何度もめっちゃうまい焼肉をおごってくれたバイト先の店長、私が会った日本人たちはみんなやさしかったです。この日頃から感じられるやさしさは私が日本に来る前のすべての不安と心配を吹き飛ばしてくれたのです。それで、「私の親戚達の考えは違うやん」、「日本人は中国人にもやさしいんだ」「私は日本が大好きだよ」と私の心の中の声でした。和歌山にいる二年間の間、この声が私から中国の親戚達に伝わりながら、親戚達の考えもだんだん変わりつつあります。「やさしさのちからって大きいものだ!」と私はこの留学生活のなかで、それをしみじみと感じました。

 二年間の時間はあっという間に過ぎ去ってしまいました。今年の春、私は留学生活を終えて、この一生の思い出を残してくれた和歌山にさようならと言いました。帰国後の私は、中国の大学に戻って卒業論文に没頭する毎日を過ごしていました。本当に大変でした!その間に、一人の日本人の来訪が私の大きなサプライズでした。この方は私が和歌山で教えていた中国語クラスの生徒さんでした。三十代の女性で中国に深い興味を持っていて、非常にやさしい方です。

 ただ二日間の短い旅ですが、私の親戚達と一緒に地元の町を回ったり、餃子を作ったり、伝統的な劇を見たりしました。この方はいつも積極的に中国語で私の親戚達といろいろ話し合っていました。中国のことを聞きながら、日本のことも説明して、このような触れ合いの中で私の家族はやっと実際に日本人の親しみとやさしさを感じることができました。最後お別れの際に私の一人のおばさんがこの生徒さんに話したことが私の印象に残りました。「私は日本に行ったことがなく、日本人に対して思い違いをしてしまったが あなたのやさしさが私の考えを変えてくれた」との言葉でした。この生徒さんも今度の短い旅をきっかけに、より一層中国のことが好きになって、北京での短期留学をスタートしたのです。やさしさというものはいかにすばらしいでしょう!

21世紀に入って世界各国のつながりがさらに緊密になっており、国際交流、相互理解を深めることが極めて重要なことになっています。このやさしさのちからが、国と国との誤解や矛盾を減らし、美しい国際社会を作る際にあたって大きな役に立っているのではないでしょうか。
私はやさしさのちからを信じています。

私のスピーチは以上です。ご清聴どうもありがとうございました!


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