冬期YE派遣生帰国報告

1999年1月28日京都西ライオンズクラブ メンバースピーチ例会で帰国報告を行う京都西レオクラブ レオネット伊東紘代 京都国際ホテル二条の間にて メンバースピーチ例会の帰国報告

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You may always come back,Cause you are my daughter.

京都西レオクラブ
レオネット 伊東紘代
 
 みなさま、こんにちは。冬季YE生としてアメリカのフロリダに行かせてもらいました伊東紘代です。
 前回、みなさまの前でこのようにお話をさせていただいた時は、すごく不安でした。期待もあるとお話したのですが、やはり不安の方が大きく、ドキドキしていました。
 初めて飛行機に乗り、初めて日本を出ました。関西国際空港からデトロイトまで行き、デトロイトで約6時間ぐらい待ちました。335−BのYE生と2人で待っていました。
 普通でも6時間という時間は長いのに、全く知らない土地で、英語もままならない私は緊張と不安で、6時間が1日分ぐらいに感じられました。
 デトロイトからマイアミに行きました。この飛行機の中では、ホストファミリーの方に何ていえばいいのかとか自分の英語がちゃんと通じるのかとか、辞書を何度も何度も見直していました。
 マイアミ空港に着いたのは、夜の12時ぐらいだったのですが、ホストファミリーのお母さまが迎えにきてくれいました。すごく優しそうな人でヨカッタと私は少し安心しました。
 このママとなら約1ヶ月間、どうにかなるだろうと思い、自分の中にあった不安が少し解消されました。
 空港から家に向かう車の中は、すごく固まっていた自分がいました。質問をされてすごく単純な質問なのに、とても難しいことを聞かれているように思えたり、本場アメリカの英語は違うなとただただ驚くばかりでした。
 家に着くと、パパが待っていてくれました。パパは心臓の手術をしたらしく、体がとてもつらそうに見えました。でも私が来るからとおそくまで起きていてくれたそうで、うれしくなりました。その日はおそいからとすぐ部屋に案内してもらい、寝るように言われました。
飛行機などの移動で疲れたせいもあり、ベッドに入ってすぐに寝ました。
そして朝起きると、”Good Morning!”パパからの一言でした。
この一言で、あぁ自分は本当にアメリカに来たんだと確信しました。
 ホストファミリィーをして下さった家は、パパとママの2人暮らしで、パパもママも仕事をしていたので、毎日とても忙しそうでした。
 朝起きると、パパもママも仕事に行ってしまっている日もありました。
そういう日は、置き手紙がテーブルの上に置いてあり、「昼に帰るから、ゆっくり休んでいていい」などと書いてありました。
 またそういう日は、テレビを見て時間を過ごしました。そのためか、英語の聞き取りが少しはできるようになりました。
 初めの1週間は日本語が恋しくなりました。日本に帰りたいのではなく、ただ日本語が聞きたいとすごく思いました。
 本当に自分の話していることが、自分の思っているようにパパやママに通じているのか、またパパやママの言うことが、自分の理解したことと同じなのかと考えてしまうこともありました。

 そして1週間ぐらいが過ぎると、いよいよクリスマスが近づき、ライオンズのクリスマス例会にも何度か連れて行ってもらいました。
 マイアミは、英語よりもスペイン語を話す人が多く、連れて行ってもらった例会で、すべてスペイン語の例会もありました。英語でもはやく話されると理解しづらいのに、スペイン語など全く理解できるはずもなく困りました。

 しかしライオンズの方々はとても親切で優しかったです。英語を話せる人を通じて私に色々話しかけてくれたりしました。
 今までは、外国人を見ると、さけて通る方でしたが、色々 話をしてみるものだな。 接触をさけていてはだめだなと例会に連れて行ってもらって改めて思いました。

 そしてクリスマス。 イブの夜に教会に行きました。多くの人が教会に集まっていました。神父様が壇上に立たれると、静まり、すごく清らかな場所なのだと思いました。歌を歌ったり、祈りをささげたり、私はただ回りの人のすることをマネしているだけでしたが、帰る時にママに「これであなたも来年 1年間 幸せな年になる」と言われ、教会でいわれたので本当にそうなりそうと心から思いました。

そして、クリスマスの日はホームパーティをしました。パパとママの子供や孫が集まり  とても楽しかったです。

 ママは「あなたは、私の子供だから、ここにいるのはみんな あなたの家族」と言ってくれました。うれしくて涙がでそうになりました。
 たくさんの家族と、たくさんのクリスマスプレゼントをもらいいままでにない楽しくて幸せなクリスマスを迎えることができました。

 年が明けてから、キーウエストに行きました。海がとてもキレイで、感動しました。
 海の色も、場所も、天気もすごくよく、こういう所に住んでいる人は幸せだろうと思いました。
 またオーランドのディズニーワールドにも行きました。何もかもの規模が大きく、さすがアメリカだなと思いました。
 でも残念だったのが1つあります。ディズニーワールドには多くの日本人がいて、アメリカにいるのに なぜか 日本にいる気分になったことです。
 ちょうど お正月休みだったりで 日本人が多い時だとママは言っていました。東京ディズニーランドとは違う、ディズニーワールドを満喫できたので、よかったです。
 クリスマスや、キーウエスト、オーランドの旅行なので、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

 日本に帰る日、ディズニーワールドの近くのホテルから、空港に向かいました。家族の人とは ホテルで別れました。
 すごく あっけない 別れでした。空港行きのバスが もう来ていたので、お礼なども ほとんど言えずにかえっていきました。

 でも「来年のクリスマスも来るでしょう?」「娘なのだから いつでも 帰ってきなさい」と言ってくれたママの言葉に 本当に幸せな時間を過ごし、 良いホストファミリーにめぐまれたと思いました。

 マイアミで私は言葉では表せない程の感動をし、文章には書ききれないぐらいの経験をしてきました。
 もう少し英語力あれば、もっと楽しかったのかもしれませんが。
 このマイアミでの時間がムダにならないよう 英語はまだまだですが立派な国際人になりたいです。
これらすべては私の財産です。

こんなにすばらしい財産を作ることができたのも、色々と協力して下さった京都西ライオンズクラブの方々のお陰だと思っております。
 最後に京都西ライオンズクラブがますますご発展されますよう おいのり申し上げます共に、私も今まで以上にレオでがんばりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。


YEとは
青少年交換(Youth Exchange)プログラムは35年前にスタートしました。
その目的は

・青少年たちに外国の若者と親しく接する機会を提供する。
・異なった文化的背景を持つ社会においての日常生活を経験させる。
・ライオニズムを通じて国際理解と親善を促進する。

他国の青少年を受け入れ、日本の青少年を海外に派遣する。
今や、全世界規模でライオンズの大きな事業の一つとして、このYE事業が進行しています。
派遣生の年齢は16〜21歳で、健康で外国旅行に耐える体力を有し、年齢相当の良識を持ち、意志疎通ができる程度の外国語が話せ、親善大使として使命を果せる人。
派遣期間は4〜6週間です。
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