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ビオトープ竣工式学校・PTA広報資料より |
本校は、環境教育と理科教育を柱として教育活動を進めきています。 完成したビオトープは、子どもたちの環境学習、環境活動の中心になる施設として2002年度に計画し、3ヶ年計画で作業を進めてきたものです。 このビオトープ作りは、京都西ライオンズクラブより3年間にわたって資金やノウハウ等について援助を頂き、子どもたちと地域・保護者の方々が協力して進めてきました。 そして、2004年度に第3期工事が完了し、ビオトープ全体の竣工を迎えることとなりました。 子どもたちの環境への思いが高まる「環境月間」の6月、竣工式を開催することになりましたので、 お知らせいたします。是非取材していただきますようお願いいたします。 ● 児童代表による「喜びの言葉」と「常磐野児童会環境宣言」 ● 記念碑の序幕 ● 小鳥を呼ぼうと親子で作った巣箱の設置、小川にはメダカの放流 ● 第2部は児童発表と記念講演 |
記 |
1 日 時 2005年6月9日(木)10時45分より 2 場 所 京都市常磐野小学校 ときわぎネイチャーランド 3 列席者 京都西ライオンズクラブ、京都市教育委員会、学校評議員、校区各種団体長 常磐野小児童(6年)、PTA役員、教職員 |
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第3期工事竣工式 : 2005年6月9日 |
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ビオトープ全景 : 撮影2004年5月15日 |
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喜びの言葉 |
私達が楽しみにしていたビオトープが、ようやく出来上がりました。 四年前、私達の先ぱいがときわぎ広場にネイチャーランドを作りました。 そこに、黒メダカを育てようとして、池や川を作っていました。 その池や川をもとにして、このビオトープが完成しました。 私達は、少しずつですがビオトープ作りの、お手伝いをしました。 穴を掘ったり小石を、集めたり、土を運んだりしました。 石をおいたり、水草や木を植えたりもしました。 この、ビオトープが出来て、私達は、とても、うれしいです。 木や草花が多く、川もながれていて、初めて見た時は、きれいで、心がおちつくような感じがしました。 私は川に黒メダカをはなしたり、池で水中生物を育てたりしていきたいです。 また、ここにたくさんの昆虫や鳥が、遊びにきてほしいです。 そして、このビオトープで、自然観察が出来るようになりたいです。 常盤野小学校のみんなも、自然を観察したり、勉強したり、楽しんだりしていくでしょう。 私達六年生は、三月卒業しますが、五年生から一年生の人達は、ビオトープを大切に守り、使っていって、常盤野小学校のじまんできる場所に、してください。 ビオトープづくりを、お手伝い下さった、緑の先生の青島さん、 京都西ライオンズクラブの皆様、本当にありがとうございました。 |
児童代表 6年生 2002年11月23日 |
ビオトープの植物たち |
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オオイヌノフグリ |
ジュウニヒトエ |
カキツバタ |
ホトケノザ |
ムサシアブミ 芽だし |
ムサシアブミ |
ミヤマヨメナ |
アセビ |
キリシマツツジ |
ドウダンツツジ |
モチツツジ |
キリンソウ |
ヤマアジサイ |
ササユリ、 シロツメクサ |
ニワフジ |
斑入り オオバギボウシ |
ヒツジグサ |
ヒメガマ |
ニガウリ |
サツマイモ |
リンドウ |
タイワン ホトトギス |
ドウダンツツジ、 リンドウ |
イロハカエデ |
アジサイ |
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観察 |
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児童のレポートより(全文はこちら)発刊2004年 |
ビオトープができるまで |
皆さんは、ときわぎネイチャーランドのことをどのように思っていますか? ときわぎネイチャーランドは、初めからあったのもではありません。 みなさんと同じ常盤野小学校の児童と先生方、地域の人々の力で作られたものです。 もともと合った自然ではないのに川や池を造ったことから虫たちが集まり鳥たちが飛んでくるようになったのです。 |
--第1期工事-- |
ときわぎネイチャーランドは、1999年の、「総合的な学習の時間」に、 4年生が「学校を自然でいっぱいにしたい。」という願いを持ったことから始まりました。 2000年度には6年生が川づくりも始めましたが、望むようなネイチャーランドをつくることができなかったので、校長先生・教頭先生・多くの先生、そして緑の先生と県立岐阜大学の武田先生がときわぎネイチャーランド建設の話し合いをし計画をたてました。 大きなパワーシャベルがときわぎ広場に入ってきて土を掘り起こし、今ある川や池の形を造り始めました。 そして、底から水がもれていかないように黒いシートをひいて川辺には大きな石を並べていきました。 8月には先生が池にセメントをぬりました。その次に大きな木を植えていきました。 高学年の人たちが直径1メートルぐらいの穴をいくつも掘りました。 そこに大人の人たちが木の苗を根を傷めないように植えていきました。 低学年や中学年の人たちは水辺の花や秋の七草を植えるお手伝いをしました。芝はみんなで植え 最後の仕上げは造園業の専門の人にしてもらいました。 |
〈竣工式〉 |
11月23日に第一期工事の完成を祝って竣工式を行い、 このときには多くのライオンズクラブの方々をはじめ教育委員会から教育長さんも来て下さいました。 |
--第2期工事-- |
2003年 里山の自然を造りたいと夢が広がり、段々畑と水田作りが始まりました。 |
--第3期工事-- |
「ときわぎおやじの会」が発足し、同時に、第3期工事が始まりました。 |
児童と保護者によるビオトープ作り : 撮影2003年10月21日-2004年9月11日 |
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稲作 : 撮影2004年5月15日-2004年10月1日 |
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2004年5月15日 |
水入れ5月26日 |
田植え5月28日 |
6月6日 |
6月15日 |
7月2日 |
8月20日 |
8月20日 |
9月2日 |
防鳥網9月15日 |
稲刈り10月1日 |
児童レポートより |
ときわぎネイチャーランドの手入れ |
育ってほしい草花がかれてしまう原因は、いろいろあります。 まず1つ目は、地球温暖化(地球がだんだん暖かくなっていくこと)地球温暖化で、かれてしまったり、 外から、繁植力(生きる力)がある植物に、水分や栄養が、うばわれて、かれてしまったりすることがあります。 夏の日照をさけるため、小さな草花を、大きな木のかげにうつしたり、水やりを、毎日、欠かさず、やったりすることが大事です。 水やりは、夏は、毎日、朝と夕方にたっぷりあげましょう。 気温が低い冬や、雨の多い梅雨どきは、水やりは、ひかえめにします。 中には雨あがりにやっている人がいますが必要ありません。 真夏は直接はっぱに水をかけると水が、お湯になって 葉っぱをいためてしまいます。 もし冬に、水やりをたくさんすりと、水が根っこの方でこおってしまい、根ぐされします。 落ち葉や抜いた雑草は、堆肥場に、1年間、おいておくと 大変良い土になります。 これをまた、木や草花のまわりにおくと草花の栄養になります。 堆肥場には、ビニール袋や発ぽうスチロールなどを入れたりしないようにしましょう。 |
ボールあそびや虫とりや |
雪景色 |
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ビオトープとは |
1976年、ドイツで連邦自然保護法が制定された。この法は、生態系の再生機能の維持と発展、自然の公益機能と自然および景観の多様性の長期的保護を目的としている。政府、企業、市民が協調して自然回復活動するなかでビオトープは生まれた。 ビオトープ(Biotop、ドイツ語)は、バイオトープ(biotope、英語)とも表記し、生物群集の生息空間を示す言葉である。日本語では生物空間とも略される。語源はラテン語とギリシア語からの造語で、「bio(いのち)+topos(場所)」である。 人工的に生物群の棲息場所となるよう環境を整備した場所のことを正しくはビオガーデンと言うが、この呼称は日本ではあまり浸透しておらず、本来のビオトープの意味と混同されがちで誤解を与えている。 ビオトープの定義 ドイツ連邦自然保護局ではビオトープを 有機的に結びついた生物群。すなわち生物社会(一定の組み合わせの種によって構成される生物群集)の生息空間 と位置づけている。別の表現をするならば「周辺地域から明確に区分できる性質を持った生息環境の地理的最小単位」であり、生態系とはこの点で区別される。 つまり、ビオトープ(環境)とその中で生息する生物群集(中身)によって、生態系は構成されていると言うこともできる。 教育における利用 学校教育では、児童、生徒への環境教育の一環で取り入られてきた人為的に再生された自然生態系の観察モデルのことを指す。 小中学校の構内に教師と生徒たちによって作られたり、また市民のための公園の一角に作られたりもしている。 自然の水草や水生植物とプランクトン、小さな魚に昆虫の幼虫、昆虫などが、一つながりの生態系、また食物連鎖を維持していること、そこから自然環境の成り立ちとそのシステムを学ばせるため、全国各地に増えつつある。 特に1998年告示、2001年導入の学習指導要領の一つ、「総合的な学習の時間」の取り組みとしても注目され、拡大に拍車をかけた。 またこうした学習が、川にホタルを呼び戻す運動になったり、川に空き缶をポイ捨てしない呼びかけになったり、と環境との取り組み方を考えるきっかけにもなっている。 ビオガーデンとの違い 現在日本において、「ビオトープ」と言えば、池や流水を作り、そこに生物を住まわせるものとの認識が広がり始めた。本来のビオトープの概念には、池とか水辺などと言った意味はいっさい含まれない。 このようになった理由は、平成元年度からの多自然型川づくりの推進で、河川を自然環境媒体の視点からみることになる、さらに河川法の改正などで非常に多くの場合に、それが水辺に関わる活動になったためである。 この理由は、多分、日本における人里の環境が、水田耕作を中心とした、水の多い環境であったこと、そして第二次世界大戦後の今日までの歴史の中で、身近に見かけられるなかで、最も破壊が進んだのが水辺環境であったためである。 河岸は護岸工事で固められ、川の水は水質汚濁、また、水田は圃場整備事業(ほじょうせいび)によって広いが単純なものとなり、水路からは切り離され、水路は単なる側溝となった。 しかも、農薬散布がこれに被さり、昔は身近に見られた多くの生き物が姿を消したのである。これを取り戻す方法として、ビオトープを取り上げれば、どうしても対象は水辺になるのである。 もう一つは、水辺環境は作りやすい、という点である。池を掘って一年もすれば普通種のトンボは入って、地域によってはカエルも集まる。そこへメダカを少々、水草を入れれば、これで十分に子供が喜ぶ環境が作れるのである。 同じように生物豊かに見えるものを陸上で作るとなると、これはかなり難しく、しかも時間がかかる。 さらに、水辺環境が人々に喜ばれるものである、という点も上げられる。特に、子供たちにはそこに住む生き物も含めて魅力が大きい。 また、それを手に取り、どろんこになる体験の教育効果も期待される。このような、水田を想定した浅い池を田んぼビオトープなどと称する。 しかし、田んぼにメダカとホテイアオイを入れただけのものであったりと、「ビオトープ」と称するには無理のあるものもいくつか見受けられる。 ビオトープという言葉の誤用 前述のようにビオトープという言葉は日本では本来の意味からかけ離れたところで用いられることが多くなった。 これがさらに転じて、園芸店などには、ビオトープセットと称して、水槽に外来水草を栽培するセットを売っている例もある。もはや、本来の意味は失われて、単なる水草栽培を意味する場合すらある。 また、学校での取り組み例にも、安易に業者に任せて、他地方の水草を持ち込んだり、外来種を導入したりと、本来の意味からはかけ離れたものを散見する。 生物の保護とビオトープ 生態系の保護は昨今の時代の流れであるといっても過言ではない。その活動は政府レベルから市民運動のレベルまで様々である。 しかし、前述のような誤解や、ビオトープの概念の難しさなどと相まって、ホタルやトンボ、ツバメ、メダカ、アユなど象徴種を守ろう、という「ビオトープ保護活動」というものがある。 象徴種はその名の通り「一般の人にとっての自然を代表する生物種」であり、それらを保護する意義は少なくない。しかし、ビオトープの考え方では「その種のみ」を保護する事は不可能であり、その種が生息する環境・生息空間全てを保護する必要があるとする。 例えば、『ツバメは保護したい。しかし蛾などの虫は駆除したい』という事例を考える。しかし、ツバメのビオトープにはその餌となる蛾が必要であり、蛾のビオトープのためには蛾が生きるための環境が必要になってくる。よって、このような事例は現実には不可能であるというのが、ビオトープの考え方である。 このような考えが一般に普及していない状況で「ビオトープ」という言葉のみが広まった結果、前述のような『間違った生物保護』の例が日本各地で見受けられるようになったとも言える。 |
ウィキペディアより引用 |
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