スゲン サントソ
Sugeng Santoso
昨年からアジア通貨危機は続いています。それに伴って、インドネシアの経済は大きな打撃を受けています。
今まで大きな発展を遂げてきたインドネシアは国際社会から不信感を受けています。急にインドネシアを訪れる観光客は少なくなり、外国からの投資件数や総額も減っています。
また、諸支援国もインドネシアへの援助を延期または凍結させたりしています。
それらの影響でインドネシアの経済は大変悪くなっています。
二年前と比べたら、インドネシアのお金は今、外国のお金に対して、急落しています。
それによって、物価が500パセント位に跳ね上がっています。
インドネシアの国民はその経済危機の影響を受けていますが、日本に在籍している私には直接影響はありません。
しかし、インドネシアではこの危機がますます大変な展開になり、経済危機から政治危機に広がり、インドネシア政府の全体的な危機になりました。そのため、私も間接影響を受けています。
昨年まで、インドネシアの国民は政府に対して安心で満足していると見られましたが、実際はその裏に不満な声が全国から出ていました。
それは経済的な不満だけではなく全ての政府のシステムに対しての不満になりました。
そして、昨年からアジア通貨危機によってインドネシアの経済は大変悪くなり、インドネシアのお金が急落し、物価が五倍ぐらい上がってしまいました。
そのため、政府に対して不満の声がだんだん高まり、全国規模のデモに広がっていきました。デモの要求はもちろん政権の解散、そして経済システムを含めての抜本的な改革であります。
その結果、今年の五月にインドネシアの前大統領は退陣し、政権が解散されました。
しかしながら、その間に色々な悲しい出来事もありました。デモの時に何人かの学生が亡くなってしまいました。
さらに、その間にもいくつかの都市で暴動が続いていました。それによって、大変大きな経済的なダメージを引き起こし、また数百人もの人々が亡くなってしまいました。
大変悲しい話であります。
インドネシアは今、新しい政権が出来ました。
政府は国民の要求に答えるために色々なことをやっています。政府は経済や政治システムを含めて、抜本的な改革を実現するために精一杯努力しています。
全てが立ち直るまでにはまだ時間がかかりますが、少しずつ良い傾向がみられています。
今年のはじめに1ドルは16000ルピア(同時に1円は100ルピア位)だったのですが、現在1ドルは6000ルピア(同時に1円は56ルピア位)になっています。
そして、政党は今まで3党しかありませんでしたが、現在数十新政党が出来ています。
さらに、来年の6月に全ての政党の参加で民主主義的な総選挙が予定されています。
今回の経済危機は私にとって色々な意味があります。
この出来事は私にとって悲しい思い出でありながら一方嬉しい面もあります。
と申しますのは生活が困難している私の家族、私の友達、並びに全てのインドネシアの国民のことを考えると涙が出てしまいます。
さらに、デモや暴動で亡くなった人々のことや暴動による大きなダメージを思い出すと心が痛めます。
しかし、これからの抜本的な改革の成果を考えたら大変嬉しく思います。
新しい経済システムには汚職や独占や家族優先などがなくなると思います。
さらに、新しい政治システムのもとで政治の自由化は実現するでしょう。
今まで、政治の話、特に政府に反対する時、は禁制みたいだったのですがこれからは自由になります。
これからは、誰でも政府に対して自分の意見、たとえ反対意見でも、を話せる、誰でも政党を作れる、誰でも大統領選拳に出馬することも出来ます。
もちろん私もこの自由化を味わえます。そして味わいたい。
そのために、国へ帰ったら私も政党を作ってみたい、少なくとも良い政党のメンバーになりたい。
そして、いつか大統領選挙に出馬してみたい。
そして、何年か後にインドネシア共和国の大統領の名前はスゲン・サントソかもしれません。
最後は、インドネシアの国民の皆さんに「頑張ってください」と言いたいのです。
日本に在籍している私たちも生活の困難に直面している皆さんを援助するためにチャリティコンサートなどを計画しています。
また、インドネシアに帰ったら国民の皆さんと肩を組んで「新しいインドネシア」を実現するために頑張りたいと思います。
以上です。どうも有り難うございました。
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