2005年外国人による日本語弁論大会 発表原稿
ビデオはここをクリック

日本での経験を生かすために
ソウ ビギョク
中国

 「根性がないと何もできない。世の中はそんな甘くない。」
 アルバイト先で、店長から聞いたこの話、私の生き方に大きい影響を与えてくれました。
私が間違ってないのに、店長にすごく怒られた翌日、その店長から「昨日このバイトやめようと思ってなかった?」と聞かれ、答えの代わりににこっと笑った私にしてくれた話です。

「根性がないと何もできないよ。世の中は甘くないから。
似ている言葉を今まで何回も聴いたことがありました。

しかし、今回は耳で聞いただけではなく、肌で感じました。
その言葉の意味 3 年前、子供の頃からの夢を抱き、普通の家庭で生まれた私にとっては、贅沢な留学をしました。
憧れの都に来たが、壁だらけ…初めのところは、言葉が通じないので、何ヶ月間もアルバイトを見つけられませんでした。
しかし、高い学費のために気を緩む余裕さえありませんでした。
また、電話で何とか言葉が通じても、外国人だから、中国人だからという理由で断られたことも一、二回だけのことではありません。
その悔しさは、バイトの経験のある留学生ならだれでも、一度は経験したことがあるでしょう。
学費を稼ぐために一日3 時間位しか寝られなかった夜も数えられません。
寝不足で授業中に寝ていたことも私だけにある経験でしょうか。
 ところで、皆さんもご存知のように、アルバイトが見つかっても、アルバイトの種類によってその収入はぜんぜん違います。
余りの額の差によって、その誘惑に一度は揺れたことはあったと正直に言いたいです。
子供の頃からの夢を選べば、毎日睡眠不足で、学費のために働かなければならなかったです。
ところが、お金を選べば、学費の心配もなく、時給の高いアルバイトをしていたら、ふるさとの田舎に庭付きの一戸建ては建てるでしょう。
代わりに子供のころからの夢は見送るしかありません。
しかし、一緒にきた仲間が途中で勉強をあきらめ、金稼ぎに集中する時、胸が痛かったです。
来る時は美しい夢を描いていたが、現実はこうなるとは… もし、私も、大変だと思い、途中で勉強をあきらめていたら、今の私がいません。
「根性がないと何もできない」という店長の話が、私を支えてくれました。
大変なのは大変ですが、私の人生では実に大切な経験で、貴重な財産になると思います。
この大切さについては、多分最初から国の奨学金に恵まれていた人にとっては理解しにくいでしょう。
私は、よくここまで来たなあという自分への褒美を与えてくれたいです。
又、こういう道が歩めたことについても感謝しております。
 もうアルバイトか勉強かというジレンマはないです。
残っているのは過去の苦労を無駄にしないための、勉強への努力と今後社会に出てから、一人の社会人として、一人前の活躍をすることです。
日本で就職しようとする留学生は、私を含めてたくさんいると思います。
しかし、外国で生活することは楽ではありません。
その国の文化や習慣をただ頭の中で知っているだけで、理解してなければ難しいです。
特に、女性が日本で、会社の生活するのはもっと大変です。
 中国と違って、日本は女性は結婚したら、専業主婦になるのが普通です。
こういう環境の中、女性が社会で成功する可能性は本当にそんなに低いでしょうか。
私はそうではないと思います。
少子高齢化の社会に入る一方である日本は、今性別とは関係なく様々な面で人材を呼んでいます。
表ではこういうだけで…という言い方もありますが、私はすべて自分の考え次第だと思います。
男の人も会社に入ったら大変です。
ただ、その大変さの形が違うだけで、大変さの程度は女性と変わらないと思います。
これはどこの国でも同じではないかと思います。
 世の中そんな甘くありません。
粘り強く最後まで行ってみたら必ず何かが見えます。
何かが見えるまであきらめず頑張るのです。
日本で男性は最後まで行ってみるしかないので、成功率も高いのです。
かえって女性は結婚という方法で最後まで行かなくても済むから、途中でやめるケースも多いのではないかと思います。
スピーチ努力賞で、大変さの程度は女性と変わらないと思います。
これはどこの国でも同じではないかと思います。
 世の中そんな甘くありません。
粘り強く最後まで行ってみたら必ず何かが見えます。
何かが見えるまであきらめず頑張るのです。
日本で男性は最後まで行ってみるしかないので、成功率も高いのです。
かえって女性は結婚という方法で最後まで行かなくても済むから、途中でやめるケースも多いのではないかと思います。
先進国である日本が男女平等といいながら、こういう社会面がある事実について非常に残念だと思います。
女性にも社会的な地位を与えてあげるべきだと思います。
 これは女性に対する一つの礼儀であるだけではなく、高齢化が進んでいる日本社会にも、働き手が増えたら、税金を払う人も増え、日本全社会に対しても大きい効果が見えるのでないかという私の未熟な考えです。


元のページに戻る
[スピーチa]
[スピーチb]
[スピーチc]
[スピーチd]
[スピーチe]
[スピーチf]
[スピーチg]
[スピーチh]
[スピーチi]
[スピーチj]
[スピーチk]
[スピーチl]

[ホーム] [お知らせ] [YE] [弁論大会]
[ライオンズとは] [私達のクラブは] [奉仕活動] [メンバー]
[例会] [リンク]